紛争地ソマリアで元テロリストの更生支援
1980年代に勃発した内戦が全国に拡大し、現在に至るまでテロや紛争による甚大な被害を受けているソマリアにて、アフリカで最も危険とされるテロ組織「アル・シャバーブ」からの投降(脱退)兵や逮捕者の更生支援を実施しています。
彼らが“テロリスト“となった背景には、家族が殺されたことへの復讐、収入がなく困っていた、住んでいた地域がテロ組織に支配された、友人からのプレッシャー、など、そうせざるを得なかった事情があります。
私たちは、彼らが収容されているソマリアの中央刑務所にて、継続的な活動を許されている唯一の国際組織として、彼らの過去に向き合い、新たな未来を歩む支援を実施しています。
トップ同士の直接的な対話による政治的な解決が困難なテロ組織が相手だからこそ、その当事者の更生と社会復帰を実現し、下から組織の勢力を削いでいくことで、同国の紛争解決に貢献しています。
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微力ながら、不条理に立ち向かい、進む人達を支援します。
当法人は、ソマリア、イエメン、ケニア、インドネシアにて、元テロリストやギャングなどの紛争当事者を受け入れ、彼らの更生支援を通じてテロや紛争のない世界を目指すNGOです。
活動報告
ひとことメッセージ
ある日突然、大切な人の命を奪うテロと紛争。
その解決に向けて直接的に取り組みを行う組織は、世界的に見ても非常に少ないままです。
国連や政府機関によるアプローチが難しい問題だからこそ、不偏性・中立性・独立性を持ったNGO として、今後も前例を創る思いで、テロや紛争のない世界に向けてベストを尽くしていきます。
皆様とともに「テロや紛争のない世界」を実現していければ幸いです。
なぜやるのか
国際社会の努力により、子どもや女性、難民をはじめ、一般的に社会的弱者とされる存在へは共感と支援が集まるようになりました。
しかし、テロや紛争を引き起こすのは、こうした潮流から疎外・排除された人々です。
問題解決においては、感情的な共感に基づくのではなく、根本的な課題・ニーズに真摯であるかが大切だと考えます。
だからこそ、ソマリアのような見て見ぬふりをされる紛争地、そしてテロ組織から投降した人やギャング、社会に居場所がない人々に対して取り組みをしています。
何をやっているのか
極めて難しい環境および対象であることから、ケアカウンセリング、職業訓練、対話型イスラーム教講座、基礎教育、社会との和解に向けた対話、身元引受人や受け入れコミュニティの調整、長期フォローアップなどを行い、個別のニーズに応じて包括的な支援を行っています。
また、テロ組織からの脱退を促すためのオペレーションを組み合わせることで、さらなる憎しみの連鎖を解いています。